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ソマレックスシリーズは製紙用塗工カラーの増粘・保水性をコントロール可能な流動性改質剤です。
一般に、ブレード塗工等におけるハイスピードコーティングでは、塗工カラーに大きなシェアがかかります。
そのため、原紙への急激な水分吸収や粘弾性の不安定化が起こりやすく断紙やブリーディングなど様々なトラブルの原因となります。 |
特長
[1] | 製紙用塗工カラーに添加することで増粘性・保水性及び粘弾性を改善して各種トラブル解消に有効です。 |
[2] | 水系エマルションですので、作業性が良好です。 |
[3] | アルカリ膨潤タイプ(ソマレックス270Kなど)は、アルカリ性(pH 8.5以上)で効果を発揮します。 |
[4] | カラーのpHに依らない非アルカリ膨潤タイプ(ソマレックス530など)もあります。 |
ソマレックス適用による操業トラブル改善例
・ | ブリーディングの改善 |
・ | カレンダーロール・バッキングロール汚れの低減 |
・ | エアーナイフコーターにおけるカラーミスト低減 |
・ | ストリークの改善 |
非アルカリ増粘タイプ
・ | インクジェット紙のなど酸性〜中性域のカラーでも増粘剤・保水剤として作用します。 |
・ | ロール塗工時の塗布量アップに有効です。 |
CMC(カルボキシメチルセルロース)の置き換え
・ | CMCに比べ溶解工程(溶解装置)の必要がなく、原液を直接、塗工カラーに添加できるため作業性が良好です。 |
・ | CMCよりも半分以下の添加量で同等以上の増粘性・保水性が付与できるためコストダウンにも有効です。 |
※長年の実績と経験を基に最適なグレードを推奨させて頂きますので、トラブルでお困りの際は、弊社へお問い合わせください。
使用方法
・ | 顔料に対し、有効成分を固形分換算で、0.05〜0.3部程度です。 |
・ | 塗工カラー製造工程の最終時に攪拌下で添加し、均一分散することを推奨致します。 |
・ | アルカリ性で効果を発揮しますので、最終pHを8.5以上に調整して下さい。 |
・ | 苛性ソーダ、アンモニアなどのアルカリにより増粘します。目標pHになるよう予め中和に必要なアルカリを添加しておくことを推奨致します。 |
取り扱い上の注意
・ | 取り扱い時は保護具を着用し、換気の良い場所で作業してください。 |
・ | 0℃以下で凍結しますので保管には十分注意してください。 |
・ | 目に入った場合は、直ちに大量の水で洗い、医師の診察を受けてください。 |
・ | 皮膚に付着した場合は、石鹸で洗い流してください。 |
・ | 飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けてください。 |
・ | 漏洩した場合は、塩(例えば硫酸バンド、塩化ナトリウムなど)で凝固させ、焼却してください。 |
・ | 使用に際しては製品安全データシートを必ずお読みください。 |
※上記以外の使用方法については、御相談下さいますようお願い致します。
製品ラインアップと特性
ソマレックス270K アルカリ膨潤タイプ |
ソマレックス530 非アルカリ膨潤タイプ |
※上記以外にも各種グレードを取り揃えておりますので、お問い合わせください。
製紙以外の用途展開
水性エマルション塗料の増粘剤・レオロジーコントロール剤等へもご使用いただけます。 お問い合わせをお待ちしております。 |
ソマール論文集
[1] 塗工カラーでの合成保水剤の粘弾性挙動[PDF626KB]
〜平成11年度紙パルプ年次大会講演要旨集〜
[2] 塗工操業性と流動性改質剤「ソマレックス」の効果[PDF676KB]
〜平成12年度 紙パルプ年次大会講演要旨集〜
[3]塗工カラーの粘弾性挙動と流動性改質剤の効果[PDF950KB]
〜平成29年 製紙技術セミナー講演要旨集〜
お問合せ先
環境材料営業部 |